記事のポイント
- 26年8月のアジア主要6カ国のEV比率は、中国とベトナムが50%に迫った
- マレーシアのEV比率が単月で初めて10%を超える一方、日本は3.9%にとどまった
- タイでは中国・奇瑞汽車系のEV販売が、1~8月累計でBYDを上回り首位に
アジア主要6カ国(日本、中国、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア)の2026年8月の電気自動車(EV=BEV)の販売比率は中国で48.7%、ベトナムで48.0%となり、新車のほぼ2台に1台を占めた。マレーシアは11.4%となり、月ベースで初めて10%を超えた。一方、日本はEV販売台数が前年同月の約2.7倍に増えたが、販売比率は3.9%にとどまり、主要6カ国では唯一シェアが1桁台となっている。(オルタナ副編集長=京正裕之)

■中国EV販売82.9万台、シェア48.7%
中国汽車工業協会(CAAM)によると、中国の8月のEV販売は輸出を含め116万1000台で、前年同月比27.8%増えた。このうち輸出は33万2000台だった。国内EV販売は82万9000台で、国内新車販売170万1000台の48.7%を占めた。前年同月から14.7ポイント上昇し、新車のほぼ2台に1台がEVとなった。1~8月累計の国内EV販売は512万2000台で、国内市場に占める比率は38.9%だった。
一方、中国汽車流通協会の乗用車市場情報聯席分会(CPCA)の国内小売統計によると、EVにプラグインハイブリッド車(PHV)などを加えた新エネルギー車(NEV)では、8月にBYDが23万3943台で首位となった。吉利汽車(ジーリー)が11万560台、零跑汽車(リープモーター)が8万4874台で続いた。中国国内ではEV市場そのものが拡大する一方、BYD以外の中国メーカーも販売規模を伸ばしている。
■ベトナムEV比率48%に、ビンファストほぼ独占
ベトナムでもEVへのシフトが加速した。8月のEV販売は2万164台で、前年同月の1万922台から84.6%増えた。新車販売4万1980台に占めるEV比率は48.0%となり、中国の48.7%とほぼ並んだ。前年同月の30.1%から約18ポイント上昇した。
その市場をけん引しているのがベトナムのビンファストだ。同社の8月販売は2万161台で、ほぼ全量を占めた。中国系ブランドが競争を繰り広げる東南アジアにおいて、ベトナムでは地場メーカーがEV市場を圧倒的にけん引している。
1~8月の累計では、ベトナムのEV販売は前年同期比76.5%増の15万7937台だった。新車販売(38万3296台)に占めるEV比率は41.2%で、前年同期の29.8%から11.4ポイント上昇した。

